野田村の拠り所|Common Space in Nodamura

地域のインフラとなる建築。
敷地は三陸海岸に面する岩手県野田村にあり、村のシンボルの大鳥居がある道路と、図書館や村役場などの行政集積地に挟まれ、このエリアを舞台に村の祭事などが行われる中心的な場所であった。そのため地域の拠点として、また周辺施設と連携を図れることが求められた。
そこで敷地北側に風雨や雪を凌ぐことのできる大きな屋根を大鳥居のある道路側から行政集積地を繋ぐように架けた半屋外空間を設け、野田湾のある南側に集会所やテナントを配置した。それぞれを片流れ屋根とすることで野田湾から吹き込む偏西風から守り、明るい半外部空間は地域の活動を支える場となる。また集会所やテナントとの一体的な利用も可能だ。
しかしながら屋根があるとはいえ雨風が強い日には吹き込み、濡れることもある。ある種の不完全さを伴っているが、常に自然を感じ、自然と上手に付き合いながら日常を育む場が重要だと思えた。

所在地|岩手県九戸郡
用途|集会場 
構造|木造
床面積|358.6㎡
竣工|2015年
共同設計|白川 在
構造設計|寺戸巽海構造計画工房
設備設計|環境エンジニアリング
写真|藤井浩司

Location|Kunohe, Iwate Pref.
Main use|Common space
Structure|Wooden
Floor area|358.6㎡
Completion|2015
Co-architect|Zai Shirakawa
Structure design|Tatsumi Terado Structural Studio
Facility design|Kankyo Enjineering Inc.
Photo|Koji Fuji

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