文京の住戸|Unit in Bunkyo

モノやコトなど様々な断片をちりばめた住宅の改修。
西面にある大きな窓からは東京の街並みを見わたすことができた。この印象的な風景と室内の関係性を改めるように、玄関と大きな窓を結んだ「ハ」の字型の土間、または大きなエントランスホールのようなガーデンリビングと呼ぶ空間を設けた。ガーデンリビングに隣接して白く冗長的で日常的ともいえるプライベートリビングを設けることで、それぞれ性格の異なる空間を生活に応じて使い分けることを可能にしている。プライベートリビングと一体的な6畳ほどの和室では、巨大な柱や戸当たりの存在をあえて表明し、繋がりながらも質の異なる空間とした。またプライベートリビングから寝室等へと続く廊下は幅をわずかに広げ、アートや子供の工作を展示するギャラリーとして生活の一部に組み込んだ。
隣接しあう部屋同士に意識的に差異を設け、また本来の機能に少し変化を与えた。連続的でありながらも場面ごとに展開していく物語のような場となり、生活の喜楽を支えていく器として期待している。

所在地|東京都文京区
用途|住宅
構造|鉄筋コンクリート造(既存)
床面積|142.4m2
竣工|2021年
写真|高木康広

Location|Bunkyo-ku, Tokyo
Main use|Residence
Structure|RC (existing)
Floor area|142.4m2
Completion|2021
Photo|Yasuhiro Takagi

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